涼風至

現れた友人の足もとは、ラメ入りのスーパーボールみたいにキラキラしていた。
「かわいいね、そのサンダル」
「でしょ、ギョサン」
ギョサン? なんだ?
さかのぼること、小笠原諸島が返還された1968年頃。
地元漁民が着用し始めたものが、ほどなく一般島民にも普及したらしい。
名の由来は「漁業者の履くサンダル」とも「漁協で売られるサンダル」とも。いずれにせよ、略してギョサンというわけだ。
そんなギョサン、じつに優秀だってご存じですか?
☆鼻緒と本体が一体、だから丈夫!☆
一般的なビーサンだと、鼻緒が本体の穴に通されていて、ひと夏でダメになりがち。
しかしギョサンは一体成型されているから、歩いていたら突然壊れて歩行不能なんてアクシデントとは無縁。しかも、水場での着用を想定した設計だから、滑りにくい。汚れたらジャバジャバ丸洗いもでき、扱いがラクチン。
色・サイズとも豊富、しかもリーズナブル!
オリジナルは丸中工業所製PEARL印。昔ながらの旅館の手洗いにあったつっかけを彷彿とさせる定番茶色はもちろん、ゴールドや蛍光カラー、ラメ入りや蓄光仕様まで、キッズ、メンズ、レディースと選択肢豊富だから、家族でそろえてもいいかも。
じつは高機能なTYPE-Tは街歩きにも!
50年ぶりにリニューアルした「ギョサン カリプソ」は、東急百貨店内のポップアップショップにて先月お目見えしたばかり。鼻緒の幅やソールに工夫を加え、シンプルかつスマートなシェイプは、まさに水陸両用。自宅から履いて出かけ、そのままリゾートにエスケープできるデザイン性と耐久性が頼もしい。
初耳ギョサン、調べるうちに欲しくてしかたなくなっちゃいましたが、暦の上ではすでに秋。七十二節気によれば「涼風至」。夏っぽい鮮やかな色もいいけれど、秋服にも合わせやすいシックな色味も捨てがたい…
「じゃ、いっしょに注文しようか?」
なんと通販サイトもあるんですね。
「ぎょさんネット」
https://www.gyosan.net/
「マツシタ靴店」
http://www.gyo3.com
「丸中工業所」
http://pearl31.ec-net.jp/index.html
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